涙色のパラドックス

日々のダラダラ雑感をあなたの暇つぶしに添えて

アルバイトで得たスキル、アイロンがけで得た気付き

 

夕食後、たまっていた食器を洗った

 

高校生の時に飲食店の厨房でずっとバイトをしていて、しょっちゅう皿洗いをしていたので皿洗いは得意だ

 

その飲食店のバイトを辞めてもうずいぶん経っているが、うんざりするほど繰り返した作業なので体が動きを記憶していて今でもその時培った技術を発揮し、最短の動きで効率よく洗い物を処理することが出来た

 

大型連休のピーク時などは「この世の終わりかよ…」というくらいの大量の洗い物が洗い場に運び込まれてきて、「ここで死ぬんやろなぁ…」と思わせるくらいの深い絶望を味わったが、それに比べれば家庭内で出た洗い物など、どんなに多くてもたかが知れている

 

僕は結構たまっていた洗い物を神速の皿洗い術をもって処理し、すっかり綺麗になった台所を見て

 

「フッ…昔取った杵柄だぜ…」

 

とニチャリと笑った

 

ま、皿洗いなんていう誰でもできる雑用にそんな御大層な技術もないけどな!ガハハ!

 

来る日も来る日も大量の皿を洗っていたという経験がある分、他人よりちょっとだけ効率よく早く仕上げられるというだけの話だろう

 

あってもなくても困らない、別にどっちでもいいスキルだぜ!

 

 アルバイトなんてしなくて済むなら別にしなくてもいいと思うが、大半の人はそうはいかないだろう、なので結構色々なアルバイト経験を持っている人は多いんじゃないだろうか

 

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僕も今までいろいろなアルバイトをしたが、そこで培った技術や経験は人生で役に立ったりしているのだろうか

 

 アルバイトで行う仕事なんてのは、専門的な技術や知識を必要としない基本的には誰にでもできる単純作業の繰り返しだ

 

アルバイト自体別になんらかの技術や知識を求めて行うものではなく、ただただ日銭を稼ぎだすためのものでしかないだろう

 

先ほどの皿洗いと同じように、アルバイトで何か技術が培われたとしてもそれは多分あってもなくてもどちらでもいいようなものでしかないはずだ

 

僕は今までの自分のバイト遍歴を思った

 

思い返してみれば、結構いろいろなアルバイトをやっている

 

最初にやったのはコンビニのバイトだったな…

 

一番長くやったのはクリーニング屋のバイトだっただろうか

 

プレス機の蒸気と熱で、蒸し暑い作業場の中で汗だくになりながらやたら重い業務用のアイロンを使ってYシャツだのジャケットだののアイロンがけを来る日も来る日もまるでこれが永遠に続くんじゃないかってくらいやっていた

 

シャツのボタンがほつれていればボタン付けをすることもしょちゅうだったのでボタン付けばかり上手くなったし、クリーニングに出せれるものはスーツが主だったのでスーツのアイロンがけなら深夜の三時くらいにいきなりたたき起こされて

 

「スーツのアイロンがけしろや!^^」

 

と言われてアイロンを渡されても完璧にできるかもしれない

 

そういえばクリーニング屋のバイトでアイロンがけを覚えて以来、スーツや衣類のアイロンがけは自分でやるようになったので、これはアルバイトで培った技術と言えるのだろうか

 

誰かの服のボタンがほつれていれば

 

「貸して!つけてあげる!」

 

と言うようなヒロインムーブもできるぜ!

 

しかしそんなことは誰も望んでいないし、アイロンがけなどできなくても特別困ることはないと思うので、結局はあってもなくてもどっちでもいいスキルなのかもしれない

 

それにそのクリーニングのバイトではアイロンがけの技術なんかよりももっと有益な「気付き」を得たのを覚えている

 

僕は作業場で黙々とアイロンでスーツのしわを伸ばしながらふっと思った

 

「僕にはこういうのが向いているのだろうな」

 

別にアイロンがけが向いているというより、こういう「一連の動作を黙々と繰り返す」のが僕は得意なのだろうなということに気が付いたのだ

 

考えてみれば、僕の得意な事はマラソンや水泳といった「一連の動作を黙々と繰り返す」ものが多いなと思った

 

それまではそんなことは考えたこともなく僕は漠然と

 

「将来は仮面ライダーになりたい」

 

と思っていた

 

内心、かなり早い段階でそれは無理だろうと勘付いてはいたが

 

自分のことは自分が一番よく知っているつもりでも、案外自分を客観視できている人はそれほど多くはないのではないか

 

僕の知り合いにも漫画家を目指していた人がいて、その漫画を描くための資料に使う自分で撮った背景なんかの写真を見せてもらったことがあるのだが

 

「いや、この人、漫画描くより写真撮るほうが向いてんじゃねぇのか」

 

と思った

 

写真の事は僕にはよくわからなかったが、なんとなくセンスのある撮り方や構図だなと思った

 

それとなくその人にそのことをやんわりと伝えてみたのだが、本人は写真にはあまり関心がないようだった

 

本人の希望と本人の持っている才能や能力はなぜか一致していないことのほうが多い気がする

 

そのクリーニングのバイト以来、僕は「将来何がしたいか、何になりたいか」ではなく「自分には何が向いていて何をするのがいいのか」という考え方をするようになった

 

そうしてついた今の仕事は別に好きではないが、自分には向いているだろうと思う

 

なんだか夢も希望も理想もないような話だが、大人になるってこいうことなのんな…

 

それに夢も理想も希望もいいが、一番は「平和」

 

「平和」が一番

 

 ジョジョの奇妙な冒険の四部で吉良吉影が「激しい「喜び」はいらない、そのかわり深い「絶望」もない「植物の心」のような人生」が理想だと言っていて、子供のころはそれが理解できず、「なにいってんだこいつ…」とこのキャラクターをより不気味に感じたものだが、大人になって彼が言っていることの意味がよくわかった

 

「平和」というのは退屈でこれといったことが何もない日々の事だろう

 

僕の今の夢や理想や希望を挙げるとすれば、その退屈で何もない日々がなるべくずっと続いて欲しいということだ

 

子供のころの僕がそれを聞いたら

 

「なにいってんだこいつ…」

 

と思うだろうか

 

 

先日、スーパーのレジで後ろの先輩に指導されながら拙い感じに一生懸命レジを操作する新人らしいアルバイトの店員を見た

 

それを見て僕は微笑ましいようないたたまれないような世知辛いような、何とも言えない複雑な気持ちになった

 

バイトなんてしなくて済むならしないほうがいいとは確かに思うのだが、僕は黙々とアイロンがけをしている最中に自分の人生の真理のようなものに気づいた気がしたのであながちアルバイトも無駄ではないかもしれない

 

エクストリーム・アイロニングの大会とかに出られるかもしれないしな!^^

 

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・でもほんとに結構バイトは色々したかも

 

・まぁどのアルバイトももう一度やれって言われても絶対嫌だけどな!

 

・ガハハ!w

 

 

 

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