涙色のパラドックス

日々のダラダラ雑感をあなたの暇つぶしに添えて

ホワイトアウト、真っ白な世界、ふじあざみラインの濃霧

 

夜、知り合いと外で食事をして帰る途中、辺りにはうっすらとが立ち込めていた

 

生暖かい空気の中で、うっすら霧に覆われた町が外灯の明かりに照らされてぼんやり虚ろに浮かんでいる光景を見て、まるでホラーゲームの中にでもいるような気分になった

 

夜中だと車のライトが霧に反射して運転しずらいのだが、この辺りは昔から霧が出ることが多かったので慣れたものだ

 

ひどい時だと結構な濃霧になることもあり

 

「おお、すげぇw」

 

と慣れていてもちょっと驚くことがあったが、僕は昔ホワイトアウトと言ってもいいほどの濃霧富士登山に行く途中で体験したことがある

 

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5,6年ほど前の8月の終わりごろ、仕事で何日か休みが取れたので前から行きたいと思っていた富士登山に行こうと思い僕は富士山の須走口に向かって車を走らせた

 

御来光が見たかったので夜の12時に現地に着くように家を出て、順調に「ふじあざみライン」まで来ることができた

 

弱虫ペダルのインターハイにも出てきた激しい上り坂が続く須走口のゴールまでの最後の道のりだ

 

富士登山に向かう車がもっといるのかと思っていたが辺りを走っているのは僕の車だけだった

 

しばらくはそのまま順調に車を進め、「昼間だったら走っていてもっと気持ちのいいコースだろうな」と呑気に思った

 

しかし車が進むにつれて、次第に辺りはモヤモヤとうっすら白い霧に覆われ始めてきていた

 

「上の方はガスッてるのか?」とそのまま車を進めたが、いつの間にか霧は辺りの景色もよく見えないほどの濃霧になっていて、気が付くと僕は前後左右を「白」で囲まれた「白い空間」の中にいた

 

「え…え…!?」

 

と、僕は割とマジでうろたえた

 

もう2,3メートル先も見えないとかそんなレベルの霧じゃなく

 

なんにも見えない

 

真っ白だ

 

「真っ白な中」にいる感じだった

 

僕は一旦車を止めて辺りを確認してみたが、どこを見ても「真っ白」ということしか分からず、途方に暮れた

 

「どうしよう…引き返そうか…?」と思ったが、もはや辺りの視界は霧で全くと言っていいほど利かず、車を方向転換させるのも困難だった

 

前後から車が来ていて危ないかもしれないし、このまま徐行で前に進んだ方がいいだろうかと思い、僕は再び車を走らせた

 

目の前はまさに白い壁だったが、運転席から身を乗りだしてみると、道路の中央線だけはなんとか見えた

 

その中央線がガイドラインになってくれているおかげで視界が全く利かなくても、なんとか車を前に進めることができた

 

目の前に車か何かがふいに現れるかもしれないので、僕は最徐行で慎重に車を進めた

 

そうしてふじあざみラインのくねくねした坂道をノロノロと登っていったが、僕はどっかから妖怪か化け物でも出てくるんじゃないかと思えて怖かった

 

見えないというのは恐ろしい

 

見えないという事は人間の中にある根源的な恐怖心を刺激されるものだ

 

おまけにこれほどまでに濃い霧に囲まれたことなど生まれて初めてのことだったので

 

「どうしてこうなった」

 

状態だった

 

以前に「ミスト」とと言う胸糞わるくて有名な映画を見たことがあったが、今の状況はあの映画の中の状況にすごい似ているなと思った

 

僕が「身を乗り出しながら道路の中央線を頼りに運転していく」というスタイルに慣れ始めたころ、それまでのクネクネした感じの坂道から道の感じが変わったような感覚があって注意して道の先を見ているとふいに少し視界が開け、唐突に前の車のテールランプの赤い光がうっすらと見えた

 

その先には駐車場の誘導員が立っていて誘導灯を振って道を示してくれていた

 

霧に囲まれ、視界が真っ白になった時はこの世終わりか何かかと思ったが、なんとか登山口の駐車場に辿り着けたようだった

 

駐車場にはあの濃い霧は立ち込めておらず、視界もクリアで見晴らしも良かった

 

あの霧は一体なんだったのか

 

標高の高いところではよくあることなのだろうか

 

道路の中央線があったからなんとかここまで進むことができたが、それがなければ本当にろくに動けず、プチ遭難状態だったかもしれない

 

空に浮いている雲の中を進んだらあんな感じの真っ白な世界なのかもしれないなと思った

 

そこからの富士登山は特に大きなトラブルもなく無事に御来光を拝み下山し、帰路に着くことができた

 

まぁ、山頂でちょっと凍えかけたけどな!wガハハ!ww

 
amenominakanushi.hatenadiary.com

 

 

帰り道に再び、今度はあの濃い霧がすっかり晴れたふじあざみラインの道を通ったが、本来はこんな道だったのかと行きの真っ白な世界を思い出した

 

 

さすがはサイレントヒル、静岡といったところだったな(キリッ

 

 

・去年はコロナで富士山には入山できなくてこの道も封鎖されてたんだよね

 

・今年も、まぁ、無理かなぁ…

 

 

 

 

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